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ハワイ三日目

ハワイ三日目

午前中は曇り空。
地面が濡れていたので、朝は雨だったのかもしれない。
まぁハワイだし、そのうち晴れるだろうと思い、トロリーバスに乗ったけれど、途中で本降りの雨に。
雨はやんだけれど、路面が乾かないと滑れない。出雲大社でバスを降り、しばらく時間を潰したけれど、曇り空で全く晴れない。路面が乾かない。それどころか、時々、パラパラと小雨が降る始末。
神様に挨拶して、出雲大社で雨宿り。
絵を描いたりして一時間ほど経った頃、雨がやんだので、路面は乾いていないけれど、とりあえず行くだけ行ってみよう、ということでパークに行くと、長老と足の悪いオッサンが木の下で雨宿りしていた。
二人とも俺を覚えていて、握手で挨拶。

晴れ間が出てあっという間に路面が乾き、滑り出すとまた雨が降ってきて雨宿り、というのを何回か繰り返した。
何度目かの晴れ間が出て路面が乾くと、足の悪い男はコンクリートの上に寝そべり、「ビューティフルデイ」と言った。
俺が彼を見ると、彼は空を見上げて、「ワンダフル」と言った。
俺も隣に寝そべって空を見ると、晴れた雲の隙間から細かい雨の粒が落ちてきて、地面に触れる前に消えてなくなっていた。雨の代わりに光が斜めに地面に降りてきていた。
「ビューティフルデイ」と俺が言うと、足の悪い男はにっこり笑って親指を立てた。
長老も俺の隣に寝そべって、デカイ声で歌を歌い出した。
寝そべりながら長老と足の悪い男はマリファナを吸い、マリファナもタバコも酒もやらない俺に「マジかよ!」みたいなことを言って笑った。
そうしていると、昨日のスケーターが何人かやって来て、握手して、滑って、雨が降って、やんで、束の間の陽射しを見上げて、「今日はもう滑るの無理だな」って感じで帰って行った。
また三人になると、長老は足の悪い男と何やら真面目な顔をして話しだした。
内容は英語だからよく分からないけれど、長老の若い頃の話で、妹だか姉だかが病気か何かで死んだ話なのではないかと思う。
足の悪い男が長老の話を聞いて黙っていると、少しだけ沈黙が訪れた。
長老はかすかに笑って、「ライフゴーズオン」と言った。
足の悪い男は「そうだな」って感じで頷いた。
そして二人でまたマリファナを吸った。

しばらくして、足の悪い男も帰ってしまうと、パークには長老と俺の二人だけになった。
長老は、「そういえばまだ言ってなかったよな」という感じで、ジミーと名乗った。

俺「ジミーはこの街のキングなの?」
ジミー「なんで?」
俺「みんながジミーをリスペクトしてる」
ジミー「この街に長くいるってだけだよ。キングじゃない。ビッグブラザーさ」
俺「ビッグブラザー?」
ジミー「そう、ビッグブラザー。この街には色んな人種がいるだろ。アジア、チャイニーズ、アメリカ、アフリカ。けど、みんな殴れば血が出るし、その血は赤い。みんな同じさ。だから兄弟だよ」
俺「ジミーはその兄弟のまとめ役みたいなもの?」
ジミー「そんなところかな。だからキングじゃなくてビッグブラザー。キングなのはマリファナだけ」
俺「マリファナとスケボーどっちが好き?」
ジミー「どっちも。アキオはいくつ?」
俺「33歳」
ジミー「俺は53歳だけど、40歳過ぎたら腰にくるから気をつけろよ。滑れなくなるからな」
俺「分かった。気をつける」
ジミー「あの橋の向こうに日本人のヤクザがいて、そいつらにマリファナ売って金もらってる。アキオも日本人なのになぜマリファナ吸わない?」
俺「日本のルールなんだよ」
ジミー「まぁいい。マリファナ吸う奴も吸わない奴も、みんな地球に住む仲間だからな。アキオ、よく聞け。俺はハワイ、アキオは日本、そんなチンケなことじゃなくて、俺たちは地球に住んでる仲間なんだ。この街のこの場所で出会った奴はみんな仲間だ」
俺「スケーターは特に?」
ジミー「そうだな。俺はスケートボードが大好きだ」

ジミーのデッキは信じられないくらいボロボロで、グラフィックが削れて跡形もなくなっていた。その上にさらに何枚もステッカーが貼られていた。めちゃくちゃイカしたデッキだ。

拙い英語とボディランゲージで一時間ほど話した。
ジミーはカラダの至るところの傷を見せて、すべてケンカでやられたものだと笑った。

ジミー「トラベラーなんだろ?いつ帰るんだ?」
俺「明日には日本に帰るんだ」
ジミー「マジかよ!?早すぎるだろ!マリファナも吸ってないのに!?」
俺「短いバケーションなんだ」

ジミーは頷き、言った。
「一年後でも十年後でも、またここにスケボーやりに来いよ。楽しもうぜ。その時にはマリファナサービスするから」

ジミーが右手を差し出してきた。俺はその手を強く握り返した。

ジミー「じゃ、俺は仕事行くわ」
俺「何の仕事?」
ジミー「家を建てたりとか。肩が凝る仕事だよ」
俺「大変そうだね」
ジミー「でも給料が良いからね。じゃ、アキオ、またいつか会おう」

ジミーが帰ってしまうと、俺はしばらく一人でパークのコンクリートに寝そべっていた。
しばらくすると、昨日も来ていたオッサンスケーターが滑りに来て、少しだけ話した。
彼は沖縄で生まれて、父も母も沖縄で死んだらしい。彼の姉とその夫は東京に住んでいるらしい。
「どうしてハワイで暮らしてるの?」と聞くと、彼は笑って言った。
「アイラブハワイ」


オッサンスケーターに別れを告げ、パークからトロリーバスの停留所まで歩きながら、俺はひどく寂しかった。


で、今、ホテルの部屋でこれを書いている。

ダウンタウンのすべてのスケーター、ありがとう!
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ハワイ二日目

ハワイ二日目

初日に引き続き、昼から夕方までずっとアアラスケートパークにいた。

五時間近くもパークにいると、ローカルのスケーターもどんどん向こうから話しかけてくれるようになる。最初は「ハイ!」とか「アロハ!」とか挨拶程度だったのだけれど、俺がトリックを決めれば拍手とハイファイブ、向こうがトリックを決めれば拍手とハイファイブ、みたいな感じでめちゃくちゃ楽しかった。
ハイライトは、長髪を三つ編み&両腕タトゥーだらけ&オーバーサイズのシャツという長老みたいなオッサンスケーターにマリファナを勧められたこと。
長老曰く、「ワタシ、マリファナ、イチバン」らしい。
その長老が色々と話しかけてくるのだけれど、その度に、他のスケーターが、
「いやいや、長老、彼は日本人だから英語分かんないってば!」
とツッコミを入れて、
長老が、
「あー、そっかそっか、オーケーオーケー、で、アキオ、○×△□ウンチャラカンチャラ〜」
「いやだから通じないって!笑」
一同爆笑、みたいなやり取りが百回くらいあった。その度に俺は長老とハイファイブした。

疲れると日陰に寝転んで、誰かが持ってきたであろうスピーカーから流れるレゲエを聴いてぼんやりして、こんな毎日がずっと続いたら最高だよな、と思った。
中学生くらいの激ウマのスケーターは普通にビール飲みながら曲に合わせて体を揺らせていて、女の子はスケボーの練習で出来たであろう体の傷の見せ合いをしていた。

ローカルスケーターはみんな見た目は物騒でもフレンドリーな人ばかり。英語で何やら話しかけられて、理解出来ずに「アイドンノー、ソーリー」と言うと、「おお、気にすんな」みたいな感じで拳を合わせてくる。
女の子は二人いて、映画に出てくるような、上半身はスポブラ、下はダボダボのジャージ、という服装で、めちゃくちゃセクシー。男たちはみんな二人と普通にハグしてて、羨ましすぎ。

スケーターじゃない人も何人かパークにやって来たけれど、長老からマリファナを買って帰って行った。
「アキオも吸うか?」
「いやいや、彼は吸わないから!」
「ああ、そっかそっか、で、アキオ、吸うか?」
「だから彼は吸わないから!笑」
一同爆笑、というやり取りが百回くらいあった。

俺みたいにフラットエリアでハンドプラントとかオールドトリックをやっているのはやはり珍しいらしく、「もう一回やって!ムービー撮らせて!」とか、「それどーやんの?教えて!」とか言われてちょっと嬉しかった。

とか書いていると、相当物騒な感じがするけれど、夕方になると、子連れのスケーターが何人か来て、普通に滑ってるから、かなり不思議な光景。タトゥーの入っていないお母さんが子供にプロテクターを付けてあげて、子供はプッシュの練習をしていたり、タトゥーの入っていないお父さんがゴリゴリに滑っていて、小学生くらいの息子も負けじとゴリゴリに滑ったり、一つの場所に色んな人種がいて、色んな滑りがあって、色んな過ごし方があって、日本では絶対に見られないよなぁ、と思ったりした。

暗くなる前に帰って、今、ホテルの部屋でこれを書いている。
シャワー浴びて、ダラダラして、疲れたから早く寝ようと思う。

ハワイ一日目



ハワイ一日目

現地時間の八時前くらいにホテルのシェラトンに到着。チェックインは午後三時なので、それまで自由。
とはいえ、俺は観光する気は一切ないので、スケボー片手にその辺をウロウロ。
三年前にハワイに来た時にも滑ったデカイ公園があったので、小一時間ほど滑っていたのだけれど、道行く人の目が三年前よりも冷たい気がする。
よくよく気が付いてみると、歩道をプッシュしているスケーターが一人もいない。
嫌な予感がしたのでホテルに戻り、ツアーデスクで聞いてみると、案の定、ワイキキではスケボーが禁止になっていた!!!
これでは何のためにわざわざハワイまで来たのか分からない。せっかく近くにデカイ公園があるのに。
しかし、スケボーが禁止されているのはあくまでもワイキキだけらしいので、ワイキキから出てしまえば問題無い、とのこと。
ということで、三年前にも行ったことのあるアアラスケートパークに行ってきた。
ハワイ出雲大社までトロリーバスで行き、そこから数分歩く。
ダウンタウンのど真ん中にあるパークなので、治安の悪い雰囲気がプンプン漂っていて、正直、ビビった。
三年前、レンタバイク屋のお姉さんにも行くのを止められたし、今回もツアーデスクのおばちゃんに「ホームレスがたくさんいるし、事件も多いので観光客はあまり行かない」と言われた。
けど、まぁ、本当に危ないのは夕方くらいからみたいなので、勇気を出して行ってみた。
大通りから一本入った場所にあるのだけれど、目の前にデカイ銀行が建っていて、パッと見は普通の通りなのだけれど、道沿いにホームレスのダンボールハウスが果てしなく並んでいて、異様な光景。
その隣をキックボードに乗った少年が走り抜けていく。ダンボールハウスの中から出てきた顔が真っ黒なアジア系のおっさんは行き交う車をボーっと眺めながら、隣の犬を撫でている。
目を合わせないようにしてパークに入ると、日曜(ハワイだと今日は時差の関係で日曜日)の昼だというのに誰も滑っていなかった。
一時間ほど一人で滑って、あまりの暑さにダウンしていると、スケーターが一人入ってきた。ちょっとアジア系の顔立ち。俺が手を振ると、アロハのハンドサインを返してきた。
当然ながらアホみたいに上手いので、軽く話しかけてみると、彼はトムという名前で、ほぼ毎日パークに来ているらしい。それ以外は俺の英語力では理解出来なかった。
途中、トムの顔なじみっぽいアメリカ人のカップルのスケーターが入ってきて、一緒に滑ったのだけれど、アメリカ人の彼氏も彼女もアホみたいに上手いし、彼女はめちゃくちゃかわいい。
結局、二時間ほど滑って俺は先に帰った。

で、今、シャワーを浴びてホテルの部屋でこれを書いている。
暑いし、かなり疲れた。風が強くて気温もそれほど高くないのだけれど、体を動かすと汗が吹き出る。
今日は早めに休んで、明日も滑りに行く予定。

DQM





ひと月ほど前、ひょんなことから、33歳にして初めてゲームボーイを手にした。
今までゲームとは全く無縁の生活を送っていたので、自分としてはかなり新鮮なのだけれど、親友曰く、「ゲームボーイなんて石器時代の遊び」らしい。
で、今はドラゴンクエストモンスターズにどハマりしている。もちろん、ドラゴンクエストで遊んだことは一度もない。人生初。鳥山明がキャラクターを描いていることしか知らない。
親友曰く、「ドラゴンクエストやったことない奴がドラゴンクエストモンスターズやるなんて、ろくでなしブルース読んだことない奴がろくでなしブルーちゅ読むようなもんだぞ」とのこと。
なるほど。分かりやすい。

ゲームのイロハを何も知らない俺は果たして無事クリアすることが出来るのか!?
乞うご期待!!!

続・クアラルンプール三日目








結局、滑り足りなかったので、初日に行ったスケートパークをよく調べてみた。
屋根があるパークはそこだけなので、すぐに見つかった。
Mont Kiara skateparkというらしい。
ホテルからタクシーに乗って現地へ。時間も遅かったので、初日とは違ってたくさんのローカルスケーターが滑っていた。みんな上手い。ウェルカムのデッキに乗った髪の毛が緑色の女の子や、カラダ中タトゥーだらけのハードコアスケーターやら、普通に怖い。
俺はヨソ者なので、滑る前に笑顔で「ハロー!」というと、イカツイ連中も笑顔で「ハロー!」と返してくれた。
しばらく滑ったけれど、足をグリっとヒネってしまったので、仕方なく退散。現地のスケーターとはあまり話せなかった。
ただ、ハンドプラントは珍しいらしく、キメた後にハイタッチしてもらった。

ホテルに戻り、デッキを置いて昨日のパビリオンでメンラーを食し、近辺をふらふらしてみた。夜のクアラルンプールは結構怖くて、パビリオンのようにブルジョアな連中や観光客が集まる場所から一歩路地に入ると、途端に雑多な雰囲気になる。
足がズタズタのオッサンや汚い身なりの男が路上に座り込んで物乞いをしていたり、ゴミ捨て場を漁る老婆や、何軒も並ぶ風俗スパなど、なかなか緊張した。
けれど、警官がたくさんいたので、治安が悪くても放置されているわけではないんだな、と思った。
途中、奇声をあげている男がいて、「あ、ほんとに怖い」と思ってホテルに帰った。
日本ならそんな奴はソッコー職質だと思うけれど、警官も見るだけで何にもしないんだよね。日常茶飯事ということなのだろう。

で、今、ホテルの部屋でブッダを読んでいる。
明日はお土産を買いに行く予定。自分のお土産も何か買いたいなぁ。

クアラルンプール三日目







クアラルンプール三日目。

天気は微妙。晴れたり曇ったり。予報によると、やはり昼過ぎから雷雨。明日はお土産やら何やらを買う時間を取られるので、自由なのは今日しかない。今日こそ滑らなければ、ということでホテルを出た。しかし、はっきり言って滑るところはもう無い。ネットで探しても情報は出てこないし、出てきてもかなり距離があり、屋根もないから行ったはいいけど滑れない、ということになりそうな予感。
なので、もういっそのことストリートで滑ってやれ、ということで、ホテルの近くのひらけた路上で滑ってみた。
何かのビルが目の前に建っていて、警備員がスタンバッている。
俺はストリートスケーターではないので、ステアを飛んだり、なんて普段はしない。
コケまくっていたら警備員が近付いてきた。怒られそうだったので、「プリーズ、ワンモア!」と言うと、警備員は笑顔で頷いた。
めちゃくちゃプレッシャーのかかる中、三段のステアを飛び、無事にメイク。
警備員にも拍手され、その場を去った。
そんな風にして移動しながらスポットを見つけてはトライしてみた。一応、iPhoneでムービーを撮影しておいたけれど、意外と使える映像が残っていなくてガッカリ。フレームから頭が飛び出して切れちゃったりとか。普段やらないから仕方ない。フィルマー募集!笑

いつのまにか曇ってきたので、雨が降る前にホテルに避難。
で、今、ホテルの部屋でこれを書いている。
まだ雨は降っていないので、引き続き滑りに行きたいけれど、どうしようかしら。

クアラルンプール二日目









クアラルンプール二日目。

ゆっくり寝すぎてホテルの朝食を食べられず。まぁ、仕方ない。
予報では昼過ぎから雷雨となっていたので、早めに行動した方がいいと思い、とりあえずデッキを持ってホテルを出た。
うだるような暑さ。
昨日、調べたところによると、KLCCパークというバカでかい公園があり、シャングリラホテルから徒歩で20分ほど。
そこならスケボー出来るのではないかということで、地図を頼りに向かった。
暑さにげんなりしながらもパークにすんなり到着。
その広さにテンションがマックスになり、さっそくボンレス180をキメたところにソッコーでセキュリティが飛んできた。
「ノースケートボード!アウトサイド!」
マジか。こんなデカイ公園なのに滑っちゃダメなの?
平謝りし、公園を出てふらふらしてみたけれど、やはり滑れそうなスポットは無い。スケーターの姿も見えない。
やっぱり昨日のタクシーの運ちゃんの言う通りなのか、と肩を落としていると、後ろから声をかけられた。
振り向くと、フィリピン系の美人の姉ちゃんが立っていた。英語で何か話しかけてくる。しかし何と言っているのか分からない。カイデーなパイオツを凝視しないように注意しつつ、俺は姉ちゃんの言葉をシカトして、完璧な英語で訊いてみた。
「アイムトラベラー、フロムジャパン。ドゥーユーノウ、スケートボード、エンジョイスポット?」
するとお姉ちゃんは目を輝かせ、「イエス!パビリオン!」と言った。
パビリオン?
ついて来て、というジェスチャーで歩き出すお姉ちゃん。
一瞬迷ったけれど、美人でパイオツカイデーなお姉さんに悪いひとはいないだろうと思い、ついて行くことにした。
歩きながら、パビリオンについて考えた。パークなのか?スポットなのか?あるいはスケボーショップなのか?ローカルの集まる穴場か何かなのか。
しかし、目の前のお姉ちゃんはどっからどう見てもスケーターには見えないし、そんなスポットを知っているはずはない。
一体何なんだろうと思いながら五分ほど歩くと、そこそこ大きいショッピングモールが見えてきた。
「PAVILION」という看板が目に入る。
え、ここ?
全く意味が分からない。
お姉ちゃんはどんどん進んでいき、歩きながら、首から下げたカメラで風景を写している。
「フォトグラファー?」と俺が訊ねると、「ノー、ビデオ」と答え、何やら英語で説明を始めた。
よくよく聞いてみると、どうやら、これから行く場所で俺が滑るところをビデオに撮らせてほしい、というようなことらしい。お願い、と。
オッパイ触らせてくれたらね、とはもちろん言わず、快くオーケーした。面白そうだ。

更に数分歩き、到着したのはパビリオンの入口の広場。噴水があって、ちょっとひらけてはいるものの、人通りがまあまあ多く、怒られないのか、と心配になるような場所。
お姉ちゃんはさっそくカメラを構えているので、俺もリュックをおろす。ま、やってみよう。
彼女からアングルやら何やらの細かい注文を聞きつつ、ポップショウビットボンレスをキメたところで、案の定、セキュリティが飛んできた。俺が笑顔でソーリーソーリーと繰り返しても何やら英語で怒っている。お姉ちゃんが英語で何か言うと、セキュリティはすぐに立ち去った。どこの国でも美人は強いということなのか?
それから少しだけ撮影し、満足いくものが撮れたらしく、お姉ちゃんは満面の笑顔で「オーケー、オーライ、サンキュー!」と言った。
別れ際、握手し、二人で写真を撮った。彼女が紙とペン、というジェスチャーをするので手帳を渡すと、YouTubeのチャンネルとフェイスブックのアカウントを書いて「フォローミー」と言った。もちろんですよ!

彼女と別れた後、帰り道で予報通り雷雨になり、デパートで雨宿り。
小雨になったタイミングでホテルに戻り、ホテルのスパでマッサージを受け、部屋に帰ってブッダを読んでるうちに寝てしまった。
起きたら、こんな時間。相変わらずの雨。
よくよく考えたら、昨日も今日もあまり滑れていない。けれど、明日も雨。憂鬱だ。

それにしても、果たして本当に俺の滑りはYouTubeにアップロードされるのか!?
続報を待て!!!

クアラルンプール一日目

クアラルンプール一日目。

雪のせいで飛行機が二時間以上遅延したけれど、無事にクアラルンプールに着いた。
天気は快晴で、汗が目に入るほどの暑さ。
体調はまあまあ。ずっと飛行機でも寝ていたので、たまに吐き気がするくらい。

ホテルに荷物を預けてからは自由行動なので、晴れているうちにスケボーしようと思ったのだけれど、街にスケーターが全くいないし、滑れそうな公園もない。Wi-Fiが無いのでパークの場所も調べられない。
仕方ないので散歩がてらスポットを探してぶらぶらしてみたけれど、暑さで体力を持って行かれただけで収穫なし。スマホの電池も切れそうだし、そもそもWi-Fi無いし、どうすっかなぁ、とベンチに座っていたら、流しのタクシーが近づいて来た。
窓が開き、インド系の運転手が英語で何やら話しかけてきた。
暑さで参っていたので、タクシーに乗っちゃおう、と思い、後部座席に乗り込んだ。
「ドコイキマス?」とカタコトの日本語で訊いてくる運転手のオッチャン。
「スケートボード、プレイ、スポット、ユーノウ?」と俺が完璧な英語で伝えると、オッチャンは深く頷いた。
そして英語で何かを言い出した。多分、知ってるとか、任せとけとか、連れて行ったら帰りはホテルまで送ってやるとか、そんなようなことを言っているのだとどうにか理解し、俺が「オーケー、レッツゴー」と言うと、オッチャンはめちゃくちゃ嬉しそうに「ユアフレンズ!」と叫び、助手席に乗るようすすめてきた。
断っても仕方がないので助手席に座ると、発車させようとする。
「ウェイト!」
俺は叫んだ。なめんなよ、俺だってダテに沢木耕太郎の「深夜特急」の愛読者じゃないぜ。
「ハウマッチ?」
俺が訊ねると、オッチャンは、俺はグッドメンだ、クリーンだ、タクシー転がして23年だ、メーターは関係ない、ハートだ、と英語で前置きをした後、「120」と言った。
120?
1リンギが30円くらいだから、3600円?高いのか安いのか分からんが、高い気がする。いや、高いだろ!
俺が「ディスカウント」と言うと、オッチャンは地図を出して何やら説明を始めた。英語だからよく分からんが、「so far」という単語が聞こえたので、とにかく遠いらしい。
めんどくさかったし、暑かったし、ぼったくられても勉強料だし、この先どうなるか興味があったのでオーケーすると、オッチャンは上機嫌でタクシーを発車させた。
すると、クアラルンプールからどんどん遠ざかり、タクシーはひたすら走り続け、40分くらい経った。本当に大丈夫なのか、と不安になるこっちのことなどお構い無しにオッチャンは英語でジョークをかましまくっている。ニュアンスで下ネタだということは分かるが、言葉の壁が高い。
最終的に、ブルジョアジーな連中が集まるゴルフ場にタクシーが入って行ったので、「ユーノウスケートボード?」と俺が言うと、オッチャンは笑顔で「オーケー、フレンズ、ドンウォリー」と言った。
セキュリティの人たちに白い目で見られたりしたが、確かにパークに着いた。
何というパークかは分からないけれど、そこそこ広くて、路面が良くて、ショップも併設されていて、屋根もあるちゃんとしたパーク。
オッチャンはドヤ顔で「エンジョイ、ボーイ!」と言った。
先に滑っていたスケーターは一人。アジア系の優しい顔をしていた。
俺が挨拶すると、彼は握手の手を差し出し、「リン」と名乗った。
スマホの電池がほとんど無かったのであまり写真は撮れなかったけれど、リンの滑りはとても綺麗。テクニカルではないけれど、落ち着いた滑り。
お互いにトリックが決まれば拍手し、本当に楽しい時間だった。
俺のハンドプラントを見てリンが叫んだ。「マイクバレリー!!!」

ホテルのチェックインの時間があったので、あまり長い時間滑れなかったことが残念。
休憩中にリンとカタコトの英語で会話出来たのも楽しかった。
リン曰く、日本は一度行ったことがあるけれど、桜がとても綺麗だった、とのこと。日本で寿司にハマって、今でもよく食べている、とわざわざレシートまで見せてくれた。今日の日付だった。
最後にお互いに写真を撮って別れた。また行きたい。けど遠い。
オッチャンが言うには、街中でスケボーしているとすぐに警察が来てしまうので、街から出ないとあまりパークもスポットも無いらしい。
帰りは道が混んでいて一時間近くかかったけれど、オッチャンが引っ切り無しに喋っていて退屈しなかった。
無事にホテルまで送り届けてもらい、礼を言うと、名刺をくれた。
「コールミー!」
そんなにお金持ってないよ!笑

で、今、ホテルの部屋。シャワーを浴びてベッドの中。部屋に帰った途端に雷雨。
このまま寝落ちして一日目は終了だと思う。



俺はマクレーンにはなれない

会社の新年会でマレーシアのクアラルンプールに行ってくる。

出発は23時過ぎだけれど、雪がヤバイ&俺の体調もヤバイので、両親に午前中に車で羽田空港まで送ってもらい、空港内のカプセルホテルでずっと寝ていた。

数日前から体調を崩していて、熱が上がったり下がったり、頭痛や下痢や胃痛などが交互に襲ってきて、旅行どころか仕事も休みたい、という感じだった。
ひとまずカラダの節々の痛みは無くなったので、熱は下がったと思う。頭痛は治まっていないけれど、まぁ、どうにかなるだろう。

今回、クアラルンプールに行くのは、現地のスケートパークで滑るのが目的。
知っての通り、俺は観光や買い物には一切興味が無いので、スケボーのためだけに参加した。
二年前の新年会でハワイに行った時と同じだ。ただ、今回は後輩が一緒ではないので、終日単独行動。だから仮にスケボーできなかったら本気で何をすればいいか分からない。
先に参加してきた面々の話を聞くと、クアラルンプールは意外と雨が多く、傘を持ち歩いていた、とのこと。
果たして海外でも俺の雨男っぷりが炸裂してしまうのか!?

雨で本当に滑れなかった時のためにあらかじめAmazonで手塚治虫の「ブッダ」を全巻買ってスーツケースに詰めておいた。いざとなったらそれを読んで過ごそう。

雪の空港というと、どうしてもダイハード2を思い出してしまうけれど、俺はマクレーンにはなれないのでテロリストが現れないことを願う。



2017年に観た映画

あけましておめでとうございます。

去年観た映画は166本。
年間で2、300本観たりする人って凄いよね。絶対無理。
けど、166本だってたくさん観た方だと思わない?
今年はどれくらい観られるかなぁ。


1.パッション
2.マッハ!
3.アポカリプト
4.チョコレートファイター
5.狼たちの処刑台
6.ガッチャマン
7.ロッキー
8.グリーンインフェルノ
9.狂い咲きサンダーロード
10.クレヨンしんちゃん 戦国大合戦
11.ワイルドスピード ユーロミッション
12.ウルヴァリン X-MEN ZERO
13.アイデンティティー
14.ラッシュアワー
15.リダクテッド
16.狼の死刑宣告
17.クリフハンガー
18.クレヨンしんちゃん オトナ帝国
19.トム・ヤム・クン!
20.狼よさらば
21.コップランド
22.アフューグッドメン
23.ダーティハリー
24.トリプルX
25.アメリカンスナイパー
26.ヴィジット
27.コップカー
28.アウトロー
29.ダーティハリー2
30.クレヨンしんちゃん 黄金のスパイ大作戦
31.グッドフェローズ
32.クレヨンしんちゃん 逆襲のロボとーちゃん
33.タクシードライバー
34.クレヨンしんちゃん B級グルメサバイバル
35.クレヨンしんちゃん 栄光のヤキニクロード
36.ロスト・バケーション
37.オープンウォーター
38.ローンサバイバー
39.アメリカンヒストリーX
40.氷の微笑
41.スピード
42.96時間
43.ダーティハリー3
44.96時間 リベンジ
45.老人Z
46.マッハ!無限大
47.エンド・オブ・ホワイトハウス
48.青い春
49.ディアトロフ・インシデント
50.恐怖と欲望
51.ブリッツ
52.メメント
53.パーカー
54.クレヨンしんちゃん ケツだけ爆弾
55.メカニック (ステイサム)
56.セイフ
57.身代金
58.クレヨンしんちゃん カスカベ野生王国
59.ペイバック
60.セブン
61.ブレア・ウィッチ・プロジェクト (HDリマスター)
62.アントマン
63.イレイザー
64.告発
65.酔拳2
66.ガーディアンズオブギャラクシーvol.2
67.バーニングオーシャン
68.キングコング 髑髏島の巨神
69.トリプルX 再起動
70.アサシンクリード
71.セル
72.ザ・コンサルタント
73.ルパン三世 血煙の石川五ヱ門
74.バイオハザード ファイナル
75.ドントブリーズ
76.ランボー
77.ハクソーリッジ
78.ランボー 怒りの脱出
79.ランボー 最後の戦場
80.ジョン・ウィック チャプター2
81.プライベートライアン
82.メカニック ワールドミッション
83.メアリと魔女の花
84.怒り
85.ドラえもん ブリキのラビリンス
86.聖闘士星矢 邪神エリス
87.ブレイド2
88.アドレナリン
89.コラテラル
90.バトルフロント
91.アドレナリン2
92.エクスペンダブルズ
93.トゥルーライズ
94.ターミネーター2 3-D
95.ポリスストーリー レジェンド
96.ゴールデンアイ
97.打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(アニメ)
98.メダリオン
99.パーフェクトブルー
100.フライトプラン
101.エクスペンダブルズ2
102.ターミネーター
103.ザ・マミー 呪われた砂漠の王女
104.打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(実写)
105.ナイト&デイ
106.マーヴェリック
107.光る眼
108.エンドオブウォッチ
109.ほしのこえ
110.ガメラ 大怪獣空中決戦
111.復讐捜査線
112.エイリアン
113.グリーンゾーン
114.エイリアン コヴェナント
115.秒速5センチメートル
116.イントゥザストーム
117.GIジェーン
118.大脱出
119.ドラえもん リトルスターウォーズ
120.ワイルドカード
121.言の葉の庭
122.ジャーヘッド
123.リーサルウェポン
124.リーサルウェポン2
125.sixty nine
126.ティアーズオブザサン
127.リーサルウェポン3
128.リーサルウェポン4
129.ライトオフ
130.ダーウィンの悪夢
131.キャビンフィーバー
132.モンスター (シャーリーズセロン)
133.ハミングバード
134.ジャッカス
135.ジャッカス2
136.ジャッカス3
137.ゲットアウト
138.ダニーザドッグ
139.アウトレイジビヨンド
140.13時間
141.ポリスストーリー
142.クライモリ
143.キャビンフィーバー(リメイク)
144.トレーニングデイ
145.トランスポーター
146.レオン 完全版
147.人造人間ハカイダー ディレクターズカット
148.クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイレグ魔王
149.009ノ1
150.クライモリ デッドエンド
151.クライモリ デッドリターン
152.ソウ
153.悪魔はそこにいる
154.ラストリベンジ
155.クライモリ デッドパーティー
156.地下に潜む怪人
157.プレデター
158.デビル (ホラー)
159.トカレフ
160.クライモリ デッドホテル
161.ラストサマー
162.13日の金曜日 (リメイク)
163.ジャッカル
164.不夜城
165.ホームアローン
166.海がきこえる
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