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ハワイ三日目

ハワイ三日目

午前中は曇り空。
地面が濡れていたので、朝は雨だったのかもしれない。
まぁハワイだし、そのうち晴れるだろうと思い、トロリーバスに乗ったけれど、途中で本降りの雨に。
雨はやんだけれど、路面が乾かないと滑れない。出雲大社でバスを降り、しばらく時間を潰したけれど、曇り空で全く晴れない。路面が乾かない。それどころか、時々、パラパラと小雨が降る始末。
神様に挨拶して、出雲大社で雨宿り。
絵を描いたりして一時間ほど経った頃、雨がやんだので、路面は乾いていないけれど、とりあえず行くだけ行ってみよう、ということでパークに行くと、長老と足の悪いオッサンが木の下で雨宿りしていた。
二人とも俺を覚えていて、握手で挨拶。

晴れ間が出てあっという間に路面が乾き、滑り出すとまた雨が降ってきて雨宿り、というのを何回か繰り返した。
何度目かの晴れ間が出て路面が乾くと、足の悪い男はコンクリートの上に寝そべり、「ビューティフルデイ」と言った。
俺が彼を見ると、彼は空を見上げて、「ワンダフル」と言った。
俺も隣に寝そべって空を見ると、晴れた雲の隙間から細かい雨の粒が落ちてきて、地面に触れる前に消えてなくなっていた。雨の代わりに光が斜めに地面に降りてきていた。
「ビューティフルデイ」と俺が言うと、足の悪い男はにっこり笑って親指を立てた。
長老も俺の隣に寝そべって、デカイ声で歌を歌い出した。
寝そべりながら長老と足の悪い男はマリファナを吸い、マリファナもタバコも酒もやらない俺に「マジかよ!」みたいなことを言って笑った。
そうしていると、昨日のスケーターが何人かやって来て、握手して、滑って、雨が降って、やんで、束の間の陽射しを見上げて、「今日はもう滑るの無理だな」って感じで帰って行った。
また三人になると、長老は足の悪い男と何やら真面目な顔をして話しだした。
内容は英語だからよく分からないけれど、長老の若い頃の話で、妹だか姉だかが病気か何かで死んだ話なのではないかと思う。
足の悪い男が長老の話を聞いて黙っていると、少しだけ沈黙が訪れた。
長老はかすかに笑って、「ライフゴーズオン」と言った。
足の悪い男は「そうだな」って感じで頷いた。
そして二人でまたマリファナを吸った。

しばらくして、足の悪い男も帰ってしまうと、パークには長老と俺の二人だけになった。
長老は、「そういえばまだ言ってなかったよな」という感じで、ジミーと名乗った。

俺「ジミーはこの街のキングなの?」
ジミー「なんで?」
俺「みんながジミーをリスペクトしてる」
ジミー「この街に長くいるってだけだよ。キングじゃない。ビッグブラザーさ」
俺「ビッグブラザー?」
ジミー「そう、ビッグブラザー。この街には色んな人種がいるだろ。アジア、チャイニーズ、アメリカ、アフリカ。けど、みんな殴れば血が出るし、その血は赤い。みんな同じさ。だから兄弟だよ」
俺「ジミーはその兄弟のまとめ役みたいなもの?」
ジミー「そんなところかな。だからキングじゃなくてビッグブラザー。キングなのはマリファナだけ」
俺「マリファナとスケボーどっちが好き?」
ジミー「どっちも。アキオはいくつ?」
俺「33歳」
ジミー「俺は53歳だけど、40歳過ぎたら腰にくるから気をつけろよ。滑れなくなるからな」
俺「分かった。気をつける」
ジミー「あの橋の向こうに日本人のヤクザがいて、そいつらにマリファナ売って金もらってる。アキオも日本人なのになぜマリファナ吸わない?」
俺「日本のルールなんだよ」
ジミー「まぁいい。マリファナ吸う奴も吸わない奴も、みんな地球に住む仲間だからな。アキオ、よく聞け。俺はハワイ、アキオは日本、そんなチンケなことじゃなくて、俺たちは地球に住んでる仲間なんだ。この街のこの場所で出会った奴はみんな仲間だ」
俺「スケーターは特に?」
ジミー「そうだな。俺はスケートボードが大好きだ」

ジミーのデッキは信じられないくらいボロボロで、グラフィックが削れて跡形もなくなっていた。その上にさらに何枚もステッカーが貼られていた。めちゃくちゃイカしたデッキだ。

拙い英語とボディランゲージで一時間ほど話した。
ジミーはカラダの至るところの傷を見せて、すべてケンカでやられたものだと笑った。

ジミー「トラベラーなんだろ?いつ帰るんだ?」
俺「明日には日本に帰るんだ」
ジミー「マジかよ!?早すぎるだろ!マリファナも吸ってないのに!?」
俺「短いバケーションなんだ」

ジミーは頷き、言った。
「一年後でも十年後でも、またここにスケボーやりに来いよ。楽しもうぜ。その時にはマリファナサービスするから」

ジミーが右手を差し出してきた。俺はその手を強く握り返した。

ジミー「じゃ、俺は仕事行くわ」
俺「何の仕事?」
ジミー「家を建てたりとか。肩が凝る仕事だよ」
俺「大変そうだね」
ジミー「でも給料が良いからね。じゃ、アキオ、またいつか会おう」

ジミーが帰ってしまうと、俺はしばらく一人でパークのコンクリートに寝そべっていた。
しばらくすると、昨日も来ていたオッサンスケーターが滑りに来て、少しだけ話した。
彼は沖縄で生まれて、父も母も沖縄で死んだらしい。彼の姉とその夫は東京に住んでいるらしい。
「どうしてハワイで暮らしてるの?」と聞くと、彼は笑って言った。
「アイラブハワイ」


オッサンスケーターに別れを告げ、パークからトロリーバスの停留所まで歩きながら、俺はひどく寂しかった。


で、今、ホテルの部屋でこれを書いている。

ダウンタウンのすべてのスケーター、ありがとう!
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ハワイ二日目

ハワイ二日目

初日に引き続き、昼から夕方までずっとアアラスケートパークにいた。

五時間近くもパークにいると、ローカルのスケーターもどんどん向こうから話しかけてくれるようになる。最初は「ハイ!」とか「アロハ!」とか挨拶程度だったのだけれど、俺がトリックを決めれば拍手とハイファイブ、向こうがトリックを決めれば拍手とハイファイブ、みたいな感じでめちゃくちゃ楽しかった。
ハイライトは、長髪を三つ編み&両腕タトゥーだらけ&オーバーサイズのシャツという長老みたいなオッサンスケーターにマリファナを勧められたこと。
長老曰く、「ワタシ、マリファナ、イチバン」らしい。
その長老が色々と話しかけてくるのだけれど、その度に、他のスケーターが、
「いやいや、長老、彼は日本人だから英語分かんないってば!」
とツッコミを入れて、
長老が、
「あー、そっかそっか、オーケーオーケー、で、アキオ、○×△□ウンチャラカンチャラ〜」
「いやだから通じないって!笑」
一同爆笑、みたいなやり取りが百回くらいあった。その度に俺は長老とハイファイブした。

疲れると日陰に寝転んで、誰かが持ってきたであろうスピーカーから流れるレゲエを聴いてぼんやりして、こんな毎日がずっと続いたら最高だよな、と思った。
中学生くらいの激ウマのスケーターは普通にビール飲みながら曲に合わせて体を揺らせていて、女の子はスケボーの練習で出来たであろう体の傷の見せ合いをしていた。

ローカルスケーターはみんな見た目は物騒でもフレンドリーな人ばかり。英語で何やら話しかけられて、理解出来ずに「アイドンノー、ソーリー」と言うと、「おお、気にすんな」みたいな感じで拳を合わせてくる。
女の子は二人いて、映画に出てくるような、上半身はスポブラ、下はダボダボのジャージ、という服装で、めちゃくちゃセクシー。男たちはみんな二人と普通にハグしてて、羨ましすぎ。

スケーターじゃない人も何人かパークにやって来たけれど、長老からマリファナを買って帰って行った。
「アキオも吸うか?」
「いやいや、彼は吸わないから!」
「ああ、そっかそっか、で、アキオ、吸うか?」
「だから彼は吸わないから!笑」
一同爆笑、というやり取りが百回くらいあった。

俺みたいにフラットエリアでハンドプラントとかオールドトリックをやっているのはやはり珍しいらしく、「もう一回やって!ムービー撮らせて!」とか、「それどーやんの?教えて!」とか言われてちょっと嬉しかった。

とか書いていると、相当物騒な感じがするけれど、夕方になると、子連れのスケーターが何人か来て、普通に滑ってるから、かなり不思議な光景。タトゥーの入っていないお母さんが子供にプロテクターを付けてあげて、子供はプッシュの練習をしていたり、タトゥーの入っていないお父さんがゴリゴリに滑っていて、小学生くらいの息子も負けじとゴリゴリに滑ったり、一つの場所に色んな人種がいて、色んな滑りがあって、色んな過ごし方があって、日本では絶対に見られないよなぁ、と思ったりした。

暗くなる前に帰って、今、ホテルの部屋でこれを書いている。
シャワー浴びて、ダラダラして、疲れたから早く寝ようと思う。

ハワイ一日目



ハワイ一日目

現地時間の八時前くらいにホテルのシェラトンに到着。チェックインは午後三時なので、それまで自由。
とはいえ、俺は観光する気は一切ないので、スケボー片手にその辺をウロウロ。
三年前にハワイに来た時にも滑ったデカイ公園があったので、小一時間ほど滑っていたのだけれど、道行く人の目が三年前よりも冷たい気がする。
よくよく気が付いてみると、歩道をプッシュしているスケーターが一人もいない。
嫌な予感がしたのでホテルに戻り、ツアーデスクで聞いてみると、案の定、ワイキキではスケボーが禁止になっていた!!!
これでは何のためにわざわざハワイまで来たのか分からない。せっかく近くにデカイ公園があるのに。
しかし、スケボーが禁止されているのはあくまでもワイキキだけらしいので、ワイキキから出てしまえば問題無い、とのこと。
ということで、三年前にも行ったことのあるアアラスケートパークに行ってきた。
ハワイ出雲大社までトロリーバスで行き、そこから数分歩く。
ダウンタウンのど真ん中にあるパークなので、治安の悪い雰囲気がプンプン漂っていて、正直、ビビった。
三年前、レンタバイク屋のお姉さんにも行くのを止められたし、今回もツアーデスクのおばちゃんに「ホームレスがたくさんいるし、事件も多いので観光客はあまり行かない」と言われた。
けど、まぁ、本当に危ないのは夕方くらいからみたいなので、勇気を出して行ってみた。
大通りから一本入った場所にあるのだけれど、目の前にデカイ銀行が建っていて、パッと見は普通の通りなのだけれど、道沿いにホームレスのダンボールハウスが果てしなく並んでいて、異様な光景。
その隣をキックボードに乗った少年が走り抜けていく。ダンボールハウスの中から出てきた顔が真っ黒なアジア系のおっさんは行き交う車をボーっと眺めながら、隣の犬を撫でている。
目を合わせないようにしてパークに入ると、日曜(ハワイだと今日は時差の関係で日曜日)の昼だというのに誰も滑っていなかった。
一時間ほど一人で滑って、あまりの暑さにダウンしていると、スケーターが一人入ってきた。ちょっとアジア系の顔立ち。俺が手を振ると、アロハのハンドサインを返してきた。
当然ながらアホみたいに上手いので、軽く話しかけてみると、彼はトムという名前で、ほぼ毎日パークに来ているらしい。それ以外は俺の英語力では理解出来なかった。
途中、トムの顔なじみっぽいアメリカ人のカップルのスケーターが入ってきて、一緒に滑ったのだけれど、アメリカ人の彼氏も彼女もアホみたいに上手いし、彼女はめちゃくちゃかわいい。
結局、二時間ほど滑って俺は先に帰った。

で、今、シャワーを浴びてホテルの部屋でこれを書いている。
暑いし、かなり疲れた。風が強くて気温もそれほど高くないのだけれど、体を動かすと汗が吹き出る。
今日は早めに休んで、明日も滑りに行く予定。

DQM





ひと月ほど前、ひょんなことから、33歳にして初めてゲームボーイを手にした。
今までゲームとは全く無縁の生活を送っていたので、自分としてはかなり新鮮なのだけれど、親友曰く、「ゲームボーイなんて石器時代の遊び」らしい。
で、今はドラゴンクエストモンスターズにどハマりしている。もちろん、ドラゴンクエストで遊んだことは一度もない。人生初。鳥山明がキャラクターを描いていることしか知らない。
親友曰く、「ドラゴンクエストやったことない奴がドラゴンクエストモンスターズやるなんて、ろくでなしブルース読んだことない奴がろくでなしブルーちゅ読むようなもんだぞ」とのこと。
なるほど。分かりやすい。

ゲームのイロハを何も知らない俺は果たして無事クリアすることが出来るのか!?
乞うご期待!!!

続・クアラルンプール三日目








結局、滑り足りなかったので、初日に行ったスケートパークをよく調べてみた。
屋根があるパークはそこだけなので、すぐに見つかった。
Mont Kiara skateparkというらしい。
ホテルからタクシーに乗って現地へ。時間も遅かったので、初日とは違ってたくさんのローカルスケーターが滑っていた。みんな上手い。ウェルカムのデッキに乗った髪の毛が緑色の女の子や、カラダ中タトゥーだらけのハードコアスケーターやら、普通に怖い。
俺はヨソ者なので、滑る前に笑顔で「ハロー!」というと、イカツイ連中も笑顔で「ハロー!」と返してくれた。
しばらく滑ったけれど、足をグリっとヒネってしまったので、仕方なく退散。現地のスケーターとはあまり話せなかった。
ただ、ハンドプラントは珍しいらしく、キメた後にハイタッチしてもらった。

ホテルに戻り、デッキを置いて昨日のパビリオンでメンラーを食し、近辺をふらふらしてみた。夜のクアラルンプールは結構怖くて、パビリオンのようにブルジョアな連中や観光客が集まる場所から一歩路地に入ると、途端に雑多な雰囲気になる。
足がズタズタのオッサンや汚い身なりの男が路上に座り込んで物乞いをしていたり、ゴミ捨て場を漁る老婆や、何軒も並ぶ風俗スパなど、なかなか緊張した。
けれど、警官がたくさんいたので、治安が悪くても放置されているわけではないんだな、と思った。
途中、奇声をあげている男がいて、「あ、ほんとに怖い」と思ってホテルに帰った。
日本ならそんな奴はソッコー職質だと思うけれど、警官も見るだけで何にもしないんだよね。日常茶飯事ということなのだろう。

で、今、ホテルの部屋でブッダを読んでいる。
明日はお土産を買いに行く予定。自分のお土産も何か買いたいなぁ。
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スケートボード、映画、音楽、文章、DTM。

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